公演情報

VOL.5「わたゆき」:公演舞台写真

77.jpg「はぶ談戯 VOL.5」
「下町シリーズ第二弾」
「わたゆき」

76.jpg「本編にダンスシーンがないので」
「今、踊ります」
「だって踊りたいんですもの」

75.jpg「では・・・・・・」
「1979年のナンバーから」

というわけでダンスシーン。

74.jpg10年ぶりに一堂に会することになった中学時代の仲間たち。
思い出に埋めたタイムカプセルを、ついに掘り起こすのだ。
大好きだった駄菓子屋は、主人の「すもも婆」が他界した後、
彼女の孫によって「駄菓子バー」へと生まれ変わった。
早めに集まった仲間は、さっそく話に花を咲かせている。

73.jpgリーダー的存在だった神(細野肇)は大学を中退して
花屋の経営を始めたばかり。やりたいことに一途なのだ。
中学時代のアイドル・美々(永田歩)は彼の婚約者。
今日もまた、所嫌わずラブラブな二人。
だが、久しぶりに再会した仲間たちはその様子に唖然・・・。

72.jpg当時の仕切り役だった明日香(長谷椿)は、
すっかりお転婆を卒業して印刷会社の営業に大忙し。
地元の仲間とは、すっかり疎遠になっていた。
しかし、当時からパシリにしていた友樹(今井清光)を
使うことは忘れていない。
「友樹、ビール!」

71.jpg全員集合して、いざ乾杯というところ。

70.jpgすっかり酔いがまわったは、美容師の葉月(青木絵美)。
中学時代は親友の明日香とやんちゃし放題。
「都会」に憧れて家を出たが、生活費のやりくりができず挫折。
笑顔でビールを渡すは、酒屋の三代目・北野誉(菅野孝光)。
心の底から地元を愛する下町ッ子である。

69.jpg一人だけ浮いている衣装の男は、中学時代の交換留学生
シャラクセーナ(中田豪一)だった。
どこだかわからないが彼の国では、「神」と名のつくものは
崇め奉れと教えられていた。
そこで彼は、帰国後も神と連絡を取っていたのだ。

68.jpg誉の妹・諸美(乃村千絵)。体に良さそうな名前である。
定職に就かず、気ままに旅に出る友樹に
ずっと好意を寄せていた彼女は、
猛烈なシスコンである兄の反対を押しきって強引に参加する。
しかし、きょとんとしてばかりの鈍感な友樹。

67.jpgかつての恋人・彰人(雅憐)に連鶴を差し出す美々。
連鶴は「すもも婆」が教えてくれたおまじないの折り鶴。
一枚の紙で繋がった鶴を二羽折り、両端を持って呪文を
唱えると恋が叶うという。
美々の本心を探りかねて、不安な表情をうかべる神。

66.jpgついに、神と美々の不協和音が爆発する。
保育士の美々は、園児のためにとジャグリングを始めたのだが
感情が昂ぶると所かまわず球を投げてしまうのだ。
さらに、酔いすぎて前後不覚の葉月。
穏やかな同窓会は、一転して騒然となる。

65.jpg自然消滅した、かつての恋人たち。
美々は神との結婚に不安を抱いており、
彰人は美々のことが忘れられなかった。
寂しさと心細さは、頭よりも先に体を動かしてしまう。

64.jpgいち早く「地元」と決別した明日香には、
この状況がばからしくてたまらない。
「幼い恋愛ごっこなんかするんじゃない」
誰よりも仲間を励まし、牽引してきた明日香だが、
そんな言葉が口をついて出てしまうのである。

63.jpgいつも一緒で、散々やんちゃをやってきた葉月は、
明日香の変わりようを受け止められないでいた。
なんだか裏切られたように思えて仕方ないのである。
「だったら来なければ良かったじゃない!」
ついに取っ組み合いの喧嘩になってしまう。

62.jpgそんな折、タイムカプセルを開ける約束の時間が来てしまう。
15才の飾らない自分の書いた手紙が、容赦なく心を打つ。
現実は、あの頃思い描いたとおりには、なっていなかった。

中には、「すもも婆」が皆に宛てた手紙も入っていた。
「それなり、それなり。それが一番だよ」
おばあちゃんの口癖が、時を超えて耳に甦る。

61.jpg「すもも婆」の孫・理央(穂科エミ)は、思い出の場所を
残すことで、周囲の人間と通じようとしていたのだった。
そんな理央の心にも変化が訪れる。
それは明日香も同じであった。
去るもの、残るもの。
それぞれの人生。

60.jpgカーテンコール。
10人の織り成す、10通りのモノガタリ。

59.jpg集合写真。
ありがとうございました。

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